LEXUSの誇る最高級SUVであるLXのオーディオシステムを改修させていただきました。

ご存じの通りLEXUSにはハイエンドオーディオで有名なマークレビンソンがついております。

純正システムとしては十分なのですが、耳の肥えたお客様にはちょいと不満が残ります。もうちょっと高音質化を図るためにスピーカーを交換してアンプを追加することとなりました。

ところが純正システムがすでにイコライザー、チャンネルデバイダー、タイムアライメントを加味した音なので一筋縄ではいきません。

アンプからスピーカーへ出力される音を測定器を使って可視化してみます。横方向が周波数。縦方向が音圧を示します。
本来は左から右まで一列に横並びです。

インストルメントパネル略してインパネの奥につくスピーカーから再生される音はご覧のような周波数特性です。

こちらはドアにつくスピーカーが再生する周波数特性です。
高音は一切カットされています。

こちらはサブウーハー。

ここまで派手に周波数特性を加工されているとフラットな音を再現するのは困難を極めます。

このような場合、測定した波形と逆カーブのイコライザーを当て、ずれているアライメントを整合して、それぞれの音を合成してできるだけフラットな音に近づけるのですが今回これらの仕事を任せるのはHELIX V-EIGHT DSP MKIIです。

 

DSP ULTRAから搭載されるようになった独自のVCP(Virtual Channel Processing)機能を駆使してなんとか音を整えます。

調整中はきっと頭から湯気が出ていたと思います(笑)。
イコライザをいじりすぎると音が歪むので気を付けながら聴感で追い込んでいきます。
 
アンプの入力段が整えばあとはいつも通りです。
スピーカーはBLAMのS165.100MGを取り付けます。
 

ツィーターもいつものAピラーへ

サブウーハーは純正スピーカーをV-EIGHTで鳴らします。

それにしても今回はHELIXのVCPに助けられました。
それとともに今回の調整で得られた経験は大きかったと思います。
LEXUSのマークレビンソンをさらに高音質にしたい方はぜひお声がけください。今回のノウハウを自分が忘れちゃう前に来てください(笑)。