車の強度を上げるために太くなったAピラー。
僕らオーディオ屋にとっては太いおかげでツィーターの取付がしやすいのですが、太くなった事によって死角が増えました。
自動車メーカーはデザインで太さを感じさせない、死角を減らす工夫をしてきました。

そんな中トヨタが抜本的な改革技術として透けて見えるAピラーの特許を申請しました。

上の図が示す通りAピラーの向こうをミラーを使って見えるようにする技術らしいです。
これによって今まででは考えられなかった太いピラーによる剛性の高い車が出てくるかもしれません。
また、デザインの観点からみてもガラスの傾斜も無視できるし斬新な車が出現するかもしれません。
なにより事故が減る事、命が守られることになるでしょう。

でもツィーターどこに付けよう・・・。

 

さて先日お取付したお車をご紹介いたします。
まさに羊の皮をかぶった狼のレガシーS402。

このお車が入庫するまでS402の存在は知りませんでしたが何かが違うと思って調べてみたら凄い車でした。

スバルで走りのマイスターをしていた辰巳英治氏がSTIに移籍して、これまでできなかった性能追求をとことんして世に送り出した車なのです。開発コンセプトもずばり『究極のグランドツーリングカー』でタイヤホイルも専用サイズのためフェンダーまで作り直すという徹底ぶり。

ポルシェが作ったメルセデス500Eみたい。
詳しくはこちらからどうぞ

そんなS402に付けたスピーカーはFOCAL 165W-RCです。

FOCAL というと黄色いコーンのK2シリーズがポピュラーですがその上位機種のUtopia Be です。
重厚で艶やかな音が特徴でJ-POPからjazz,classicまで幅広く楽しめる珍しいスピーカーだと思います。
Hi-Fiのそれとはちょっと違うかもしれませんがとにかく音楽が楽しい。

そんなUtopia Beを鳴らすアンプはいつものMOSCONI D2です。

マスキングテープで養生してるので黄色いですが本当はシルバーです。
イスの下に設置してます。

サブウーハーはKICKERのHS8です。

細かな事ですがこだわりの部分を紹介させてくださいね。
サブウーハーを購入すると接続するためのコネクターが付属されております。

なんとも弱々しくこのまま接続するのは音質的に不安が残ります。
そこで同じ端子を付けて差し替えます。

音質の差は歴然!とはいきませんがこのほうが精神衛生上良いです。
なにより接点を減らすことができるので永きに渡って接触不良が起きにくくなります。

ちなみにMOSCONI D2も入れ替えていたんですよ。

元はこんな感じ。

小さな小さなことの積み重ねで少しずつ音が良くなっていきます。
結果耐久性も上がると信じて作業してます。

 

そうそうツィーターはこんな感じでAピラーへ埋め込みです。

写真ではわかりづらいかもしれませんがビニールレザー仕上げです。
レザー仕上げは取付角度に若干の制約が出ますが高級感たっぷり!

透けて見えるAピラーが実用化されるまでひたするAピラー加工しまくります。
ご用命お待ちしております(笑)。